第183章 自滅する

誰もが思いもしなかった。藤原和樹と松山社長が、こんな許されざる真似をしていたなんて――。

集まった金は、困っている人のために寄せられた善意だ。それが最後には、藤原和樹と松山社長の懐に消えていた。

その言葉が落ちた瞬間、会場は一気に爆発した。

怒りが、顔という顔に浮かぶ。自分たちで火をつけたくせに、よく平然としていられる。あまりにも、やり口が汚い。

「つまり、今まで俺たちが寄付した金も……全部お前らのポケットに入ってたってことか!」

「和樹様、松山社長! 説明しろ! 世間に説明しろよ! 人の善意で金儲けして、人として何とも思わねえのか! 人としての心まで、犬に食わせたのか!」

「相...

ログインして続きを読む